ウォール街で台頭するプライベート・クレジット(ノンバンク金融機関からの融資)の波が宇宙業界にも押し寄せている。従来、VCが中心だった宇宙ベンチャーの資金調達において、トリニティ・キャピタルなどの企業が資産担保融資を提供し始めている。
VCが設備投資を嫌うのに対し、プライベート・クレジットは設備投資に特化することで、企業は新たなエクイティラウンドを遅らせ、その間に価値を創造できる。利息はかかるものの、成長による価値向上を考えれば割安な資金調達手段となる。
トリニティは地上設備だけでなく、軌道上の衛星にも融資を行う。打ち上げ前は衛星バスや企業価値を担保とし、稼働開始までに一部返済される仕組みだ。プライベート・クレジットは、宇宙企業の成長を加速させる新たな選択肢として注目されている。
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