NASAのチャンドラX線観測衛星が捉えた「手」のような形をした星雲MSH 15-52。その中心には、高速回転する中性子星パルサーB1509-58が存在します。このパルサーは、強力な磁場と高速回転により、150光年にも及ぶ星雲を生成しています。
最新の研究では、オーストラリア・テレスコープ・コンパクトアレイ(ATCA)からの電波データとチャンドラのX線データを組み合わせることで、星雲の構造がより詳細に明らかになりました。特に、電波データは星雲の磁場に沿った複雑なフィラメントを示し、パルサーからの粒子の風が超新星残骸と衝突している可能性を示唆しています。
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