人事(採用・労務)とは?仕事内容・必要なスキル・キャリアパスを解説!

宇宙業界で活躍する人材の採用・育成・評価や、労務管理を担う職種です。
人事担当として経験を積みながら、人事部門のリーダーや経営に近いポジションへとキャリアを広げていきます。
推定平均年収:約550万円
年収レンジ:350万円 〜 900万円
※推定年収は、関連職種の公的統計および宇宙業界の直近の求人市場データに基づく推計値です。経験やスキル等により実際の金額は異なります。
記事のまとめ
- 人事(採用・労務)とは 宇宙業界の人材を採用・育成し、働きやすい環境を整える職種です。
- 人事(採用・労務)に求められるスキルは、人材採用と人材育成です。
- 人事(採用・労務)の平均年収は550万円
目次
人事(採用・労務)とは?
人事(採用・労務)の主な仕事は、「宇宙業界で必要なエンジニアやスタッフを採用し、研修や評価を通じて育成するとともに、労務規則の整備や労災管理などで社員が安心して働ける環境をつくること」です。
ここでは、人事(採用・労務)の仕事内容や、人事(採用・労務)の役割について解説していきます。

仕事内容
人事(採用・労務)は、宇宙業界で必要な人材の確保と育成、そして労務管理を行う仕事です。
宇宙スキル標準などを活用した採用方針の策定、採用PRの実施、面接対応、人材エージェントとの連携を行います。入社後の研修や人材育成カリキュラムの策定、社員の評価・配置も担当します。さらに、労働基準法などの法令に対応した社内規則の整備や労災管理も重要な業務です。

役割
人事(採用・労務)は、宇宙開発を支える「人」を集め、育てる要として欠かせない存在です。
たとえば、気象衛星やGPS衛星を開発するには多くの専門エンジニアが必要ですが、人材が確保できなければプロジェクトは立ち上がりません。人事(採用・労務)の働きがなければ、宇宙開発に必要な技術者の確保と組織の運営は成り立ちません。
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人事(採用・労務)の具体的な業務内容

宇宙スキル標準を参考に、このロールが担う業務を紹介します。
人事・労務
人材の採用・育成・評価、および労務管理を幅広く行う業務です。
たとえば、採用では宇宙スキル標準を活用した採用方針の検討、求人媒体やエージェントを通じた人材募集、技術系人材のスキル見極めを含む面接を実施します。育成では他業界からの転職者向けの研修カリキュラムの策定、語学力を活かした外国籍社員のビザ手続きや書類の英語化対応を行います。労務面では、法令変更に伴う社内労務規則の改定や安全管理にも取り組みます。
前職でこんな仕事をしていた方におすすめ!
- メーカー/IT企業などで技術系人材の採用活動を担当していた人
- 人材紹介会社などでエンジニア領域のキャリアコンサルティングをしていた人
- グローバル企業などで外国籍社員の労務管理やビザ手続きを担当していた人

人事(採用・労務)の魅力・やりがい
人事(採用・労務)の仕事には、他では味わえない大きな魅力・やりがいがあります

魅力
この仕事の一番の魅力は、宇宙開発を支える「人材」を自ら見つけ出し、育てる立場に立てることです。
宇宙業界はグローバル人材の採用が活発で、国内外から多様な専門家が集まります。たとえば、自分が採用したエンジニアがロケットの開発チームで活躍し、打ち上げに貢献する姿を見届けることができます。宇宙開発の最前線を「人」の面から支える、文系出身者にとって大きな活躍の場がある仕事といえるでしょう。

やりがい
この仕事のやりがいは、自分が採用・育成した人材がプロジェクトの中核として成長し、宇宙開発の成功に貢献していることです。
たとえば、他業界から転職してきたエンジニアが研修を経て衛星開発チームの一員となり、その衛星が宇宙からGPSの信号を送り続けているとしたら——自分の仕事が間接的に社会を支えていると実感できます。「自分が見出した人材が、宇宙で活躍している」——そう実感できることが、この仕事ならではの大きなやりがいです。
人事(採用・労務)の必要なスキルと推奨資格
宇宙スキル標準を参考に、この職種が担うスキルを紹介します。
スキル一覧
求められるスキルをまとめると、 「人材の採用・配置・育成に関する『人事系』のスキルと、グローバル対応のための語学力」が求められます
求められるスキル
転職に役立つ資格
転職に有利な「地上の資格・経験」 一部はスキル標準でも参照されていますが、ここでは「標準外」のものも含め、未経験者が転職活動でアピールしやすい資格を参考として紹介します。
人事(採用・労務)に役立つ資格

国家資格
- 社会保険労務士
- キャリアコンサルタント
- 衛生管理者
- TOEIC 730点以上(国際業務対応の目安)
- 中小企業診断士
民間資格
- 人事総務検定
- ビジネスキャリア検定(人事・人材開発)
- メンタルヘルス・マネジメント検定
- SHRM-CP(米国人事資格)
- 採用コンサルタント認定
人事(採用・労務)の年収
平均年収:約550万円
年収レンジ:350万円 〜 900万円
人事(採用・労務)の年収は、担当する業務の範囲や組織の規模によって変動します。宇宙業界ではグローバル人材の採用ニーズが高く、語学力や海外採用の経験を持つ人材は評価が高まる傾向があります。
大手の宇宙機メーカーとスタートアップでは組織規模が異なり、年収水準にも差が出ます。経験を積んで人事部門のリーダーやCHRO(最高人事責任者)へステップアップすることで年収はさらに上がっていきます。
人事(採用・労務)のキャリアパス
STEP
現場で基礎を身につける
先輩人事担当のもとで、採用活動の事務サポートや面接の同席を担当します。宇宙業界特有の技術職種やスキル体系を理解し、人材採用・労務管理の基本を実務を通じて学んでいきます。
STEP
主担当として独り立ちする
採用活動や社員研修などの業務を自力で担当できるようになります。求人要件の策定から面接の実施、エージェント対応までを主導し、労務管理や社内規則の整備にも取り組みます。
STEP
専門リーダーとしてチームを率いる
人事部門全体を統括し、採用戦略の策定や人材育成計画の立案を担うポジションに就きます。IT業界でいえば「人事担当者からHRBP(人事ビジネスパートナー)」への昇格に近い変化です。経営層と連携して組織全体の人材戦略を推進します。
STEP
組織・プロジェクト全体を統括する
人事にとどまらず、組織運営全体や経営の意思決定に関わるポジションに就きます。宇宙スキル標準における「ビジネスアーキテクト」と連携し、宇宙事業の成長に必要な人材戦略と組織体制の構築を統括します。
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人事(採用・労務)への転職を成功させるには
宇宙業界の人事(採用・労務)に最も必要なのは、「技術者の専門性を理解し、宇宙開発に必要な人材を見極めて確保する力」です。文系出身者にとって最も活躍しやすい職種の一つであり、人事の知識と経験は宇宙業界でもそのまま武器になります。「メーカーやIT企業での技術系人材の採用経験」や「グローバル企業での外国籍社員対応の経験」は、宇宙業界でも大きな強みです。まずは宇宙業界にどのような職種があるのかを調べることから始めてみましょう。

