営業とは?仕事内容・必要なスキル・キャリアパスを解説!
記事のまとめ
- 営業(コーポレート・ビジネス職)とは
- 「日本の宇宙技術を世界に売り込み、ロケット打上げや衛星データの利用契約を結ぶ『宇宙ビジネスの外交官』」 です。
- 営業の主な業務は
- 「海外を含む顧客に対してロケットや人工衛星を提案・販売し、複雑な契約手続きをまとめて売上を作ること」 です。
- 営業に向いている人は
- 英語を使って世界中の人とコミュニケーションを取るのが好きな人
- 難しい技術の話を、相手に合わせてわかりやすく説明できる人
- 一度断られても諦めず、粘り強く交渉できる人
目次
営業とは?
営業の主な仕事は、「自社の宇宙技術やサービスを必要としている顧客を探し出し、契約を結ぶこと」 です。 ここでは、営業の仕事内容や、営業の役割について解説していきます
仕事内容
「うちのロケットで人工衛星を打ち上げませんか?」「うちの衛星が撮った地球の画像を使いませんか?」と、国内外の政府機関や民間企業に提案します。宇宙産業は市場が世界全体に広がっているため、海外の顧客と英語で商談を行ったり、国際的なルールに基づいた契約書を取り交わしたりすることが日常業務です。
役割
エンジニアが「良い製品」を作っても、それを買う人がいなければビジネスは続きません。営業は、技術の価値をわかりやすく翻訳して顧客に伝え、会社の収益を生み出す役割を担います。また、顧客からの「こんなことがしたい」という要望をエンジニアに伝え、新しい開発のヒントを持ち帰る重要なパイプ役でもあります。
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営業の具体的な業務内容
宇宙スキル標準を参考に、このロールが担う業務を紹介します。
- [営業]
- ロケットの打上げ枠や、人工衛星本体、あるいは衛星から得られるデータ販売などの商材を扱います。市場調査を行ってターゲットとなる顧客を決め、アポイントを取り、プレゼンテーションを行い、価格や納期の交渉を経て契約を締結するまでの一連の流れを担当します。
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営業に必要なスキルと推奨資格
宇宙スキル標準では、この職種において専門的な知識からヒューマンスキルまで、多岐にわたる能力が定義されています。 専門用語も多いため、以下のボタン(リンク)からそれぞれの詳しい解説ページを確認してみてください。
スキル一覧
求められるスキルをまとめると、 「顧客のニーズを探るマーケティング能力に加え、技術的な強みを説明し契約に結びつけるための『提案・語学・契約実務系』のスキルが多く求められます」 です。 具体的なスキル項目は以下の通りです。
求められるスキル
求めるスキルの目安(レベルについて)
営業に求められるスキルはそれぞれ5段階で分類され、あなたの現在の位置がわかるようになります。
誰もが最初はLv.1からのスタート。宇宙業界のルールを少し覚えるだけで、すぐにLv.3へ到達できます。 恐れずに、今のあなたの持ち技をチェックしてみてください。
転職に役立つ資格
一部はスキル標準でも参照されていますが、ここでは「標準外」のものも含め、未経験者が転職活動でアピールしやすい資格を参考として紹介します。
国家資格
- 知的財産管理技能士(技術を守る契約知識)
- ITパスポート(技術の基礎知識)
- 中小企業診断士(経営視点での提案)
民間資格
- TOEIC(※800点以上が目安となることが多い)
- マーケティング・ビジネス実務検定
- ビジネス実務法務検定試験
- 営業士検定
営業のやりがい・年収
やりがい
営業の仕事には、他では味わえない大きな3つの魅力があります。
- 億単位の契約を動かすスケール感
- ロケットの打上げ契約などは、数十億円規模になることも珍しくありません。世界を動かすような巨大なビジネスを、自分の手で成立させる達成感は格別です。
- 世界中がクライアント
- 宇宙ビジネスに国境はありません。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、世界中の企業や政府機関と対等にビジネスを行い、グローバルな人脈を築くことができます。
- 最先端技術の翻訳者になれる
- 「この技術があれば、こんな社会課題が解決できる」というエンジニアの熱い想いを、ビジネスの言葉に変えて世の中に広めていく面白さがあります。
年収
営業(コーポレート・ビジネス職)は、専門性が求められるため、宇宙業界の中でも 実力成果主義で、成果に応じて高くなる 傾向にあります。 特に、技術的な理解度が高く「テクニカルセールス」ができる人や、ビジネスレベルの英語力で海外案件を一人で完結できる人は、非常に高い報酬で評価されます。
※現在の「宇宙スキル標準」において具体的な年収額は公表されていません。詳細な待遇や業務内容は、「宇宙スキル標準」の公表次第、随時追加していきます。
営業を未経験から目指すには(キャリアパス)
今はまだ宇宙に関する知識も資格もなくて大丈夫です。まずは目の前の経験を活かしながら、段階的にステップアップしていきましょう。
STEP
学習・準備
まずは「宇宙ビジネスの市場動向」や「英語」のスキルアップから始めます。
アクション:TOEICの勉強を重点的に行ったり、宇宙ビジネス関連のニュースサイトを毎日チェックして、どの国や企業が盛り上がっているかを把握しましょう。
STEP
仕事にする
「完璧な知識」がなくても、ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)を武器に飛び込みます。IT業界での法人営業、メーカーでの海外営業、商社での貿易実務経験などは、商材が変わるだけでそのまま活かせます。
アクション:宇宙ベンチャーの「事業開発(BizDev)」や「セールス」の求人に応募し、まずは国内顧客向けの提案や、展示会での顧客対応などからスタートします。
STEP
信頼される
現場で働きながら、必要な知識や資格を身につけていきます。自社の技術(ロケットエンジンの仕組みや衛星データの種類など)を深く理解し、エンジニアがいなくても顧客の技術的な質問に答えられるようになります。
アクション:実務の中で契約書作成や知財の知識を深め、海外顧客とのタフな交渉をリードできる「国際的な営業マン」を目指します。
STEP
全体を統括する
将来的には、営業部門の責任者(CSO:最高営業責任者)や、新規事業を統括する事業部長を目指します。
アクション:世界中に販売網を構築したり、他社との業務提携を主導したりして、会社の売上を飛躍的に伸ばすリーダーとして活躍します。
営業への転職を成功させるには
宇宙業界の営業に最も必要なのは、「未知の製品を、顧客の未来の利益に変えて提案する想像力」 です。 理系・文系という枠にとらわれる必要はありません。あなたがこれまでのキャリアで培ってきた「法人営業の経験」や「ソリューション提案のスキル」、「英語でのコミュニケーション力」は、そのまま宇宙ビジネスの現場で求められています。まずは自分の経験の棚卸しから始めてみましょう。

