経営企画・事業開発とは?仕事内容・必要なスキル・キャリアパスを解説!

記事のまとめ
  • 経営企画・事業開発とは
    • 「技術力のある宇宙企業が、ビジネスとして利益を出し続けられるように『勝つための地図(戦略)』を描く司令塔」 です。
  • 経営企画・事業開発の主な業務は
    • 「市場を調査して会社の将来の計画を立て、投資家から資金を集めたり、他社と提携を結んだりしてビジネスを拡大させること」 です。
  • 経営企画・事業開発に向いている人は
    • 物事を論理的に考え、大きな視点でストーリーを描ける人
    • 技術者や投資家など、立場の違う人たちの意見を調整できる人
    • 英語での情報収集や交渉に抵抗がない人
目次
経営企画・事業開発の主な仕事は、「会社の未来の目標を決め、それを実現するための資金・人・パートナーを集めること」 です。 ここでは、経営企画・事業開発の仕事内容や、経営企画・事業開発の役割について解説していきます。
仕事内容
「どの国のどんな市場を狙うか」「5年後にどれくらいの売上を目指すか」といった中長期的な計画を策定します。また、宇宙ビジネスには莫大な資金が必要なため、投資家向けの説明資料を作って資金調達を行ったり、技術を活かすために他の企業と提携交渉を行ったりします。
役割
エンジニアが「すごいロケット」を作るなら、経営企画は「そのロケットでどうやって稼ぐか」を考える役割です。技術だけでは会社は存続できません。技術と社会のニーズを結びつけ、お金が回る仕組み(ビジネスモデル)を作る、会社の頭脳としての役割を担っています。

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経営企画・事業開発の具体的な業務内容

宇宙スキル標準を参考に、このロールが担う業務を紹介します。
  • [経営企画・マーケティング]
    • 競合他社の動きや世界の宇宙市場のトレンドを調査し、自社が勝てる戦略を練ります。また、会社の予算を作って予実管理(予定と実績の管理)を行ったり、自社の技術やサービスを世の中に広めるための広報・ブランディング活動を行ったりします。

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経営企画・事業開発に必要なスキルと推奨資格

宇宙スキル標準では、この職種において専門的な知識からヒューマンスキルまで、多岐にわたる能力が定義されています。 専門用語も多いため、以下のボタン(リンク)からそれぞれの詳しい解説ページを確認してみてください。

スキル一覧

このロールに求められるスキルをまとめると、 「複雑な要素を整理して全体最適を考える思考力と、グローバルなビジネス環境で戦うための『戦略・語学系』のスキルが多く求められます。」  具体的なスキル項目は以下の通りです。

求められるスキル

求めるスキルの目安(レベルについて)

経営企画・事業開発に求められるスキルはそれぞれ5段階で分類され、あなたの現在の位置がわかるようになります。
誰もが最初はLv.1からのスタート。宇宙業界のルールを少し覚えるだけで、すぐにLv.3へ到達できます。 恐れずに、今のあなたの持ち技をチェックしてみてください。

転職に役立つ資格

一部はスキル標準でも参照されていますが、ここでは「標準外」のものも含め、未経験者が転職活動でアピールしやすい資格を参考として紹介します。

国家資格

  • 中小企業診断士
  • ITストラテジスト
  • ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)

民間資格

  • MBA(経営学修士)
  • TOEIC(※800点以上が望ましい)
  • 日商簿記検定(2級以上)
  • 統計検定(データ分析力のアピール)

経営企画・事業開発のやりがい・年収

やりがい

経営企画・事業開発の仕事には、他では味わえない大きな3つの魅力があります。
  • 産業そのものを創る手応え
    • 既存の市場でシェアを奪い合うのではなく、まだない「宇宙市場」を自分たちの手で切り拓くことができます。ルールがない場所で新しいビジネスを作る面白さがあります。
  • 経営の中枢に関わる
    • 会社のトップ(社長や役員)と近い距離で仕事をします。自分の作った計画が会社の意思決定に直結し、組織が大きく動くダイナミズムを感じられます。
  • 異業種とのコラボレーション
    • 宇宙企業だけでなく、自動車、農業、IT、保険など、あらゆる地上の産業と連携します。様々な業界の人と関わりながら、宇宙利用の可能性を広げていけます。

年収

経営企画・事業開発は、専門性が求められるため、宇宙業界の中でも 高水準 にある傾向にあります。 特に、コンサルティングファーム出身者や、商社での事業投資経験者、スタートアップでの資金調達経験者は非常に市場価値が高く、CFO(最高財務責任者)やCSO(最高戦略責任者)候補として好待遇で迎えられます。

※現在の「宇宙スキル標準」において具体的な年収額は公表されていません。詳細な待遇や業務内容は、「宇宙スキル標準」の公表次第、随時追加していきます。

経営企画・事業開発を未経験から目指すには(キャリアパス)

今はまだ宇宙に関する知識も資格もなくて大丈夫です。まずは目の前の経験を活かしながら、段階的にステップアップしていきましょう。
STEP
学習・準備
まずは「ビジネスフレームワーク(3C分析やSWOT分析など)」や「宇宙ビジネスのトレンド」を知ることから始めます。

アクション:中小企業診断士の勉強を通じて経営の基礎を学んだり、海外の宇宙ニュースサイトを読んで業界地図を頭に入れたりしましょう。
STEP
仕事にする
「完璧な知識」がなくても、ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)を武器に飛び込みます。経営コンサルタント、事業会社の企画職、金融機関での法人営業経験などは、そのまま宇宙業界で活かせます。

アクション:宇宙ベンチャーの「社長室」や「事業開発(BizDev)」に応募し、まずは経営陣のサポートや市場調査の実務からスタートします。
STEP
信頼される
現場で働きながら、必要な知識や資格を身につけていきます。エンジニアと対等に話せる技術知識(システムデザイン・マネジメントの考え方など)を身につけ、実現可能性の高い計画を作れるようになります。

アクション:実務の中で、複雑なプロジェクトを整理・管理する手法を確立し、海外パートナーとの提携交渉を成功させる実績を作ります。
STEP
全体を統括する
将来的には、経営幹部(CXO)や、新規事業の責任者を目指します。

アクション:自社の技術を核にした新しいビジネスエコシステムを構築し、会社を上場(IPO)へ導くキーマンとして活躍します。

経営企画・事業開発への転職を成功させるには

宇宙業界の経営企画・事業開発に最も必要なのは、「夢物語を、数字とロジックで現実的なビジネスに変える翻訳能力」 です。 
理系・文系という枠にとらわれる必要はありません。あなたがこれまでのキャリアで培ってきた「企画書作成のスキル」や「プロジェクト推進力」、「論理的思考力」は、そのまま宇宙ビジネスの現場で求められています。まずは自分の経験の棚卸しから始めてみましょう。
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