法務総務・契約関連担当とは?仕事内容・必要なスキル・キャリアパスを解説!
記事のまとめ
- 法務総務・契約関連担当とは
- 「法律という『ルールブック』を武器に、ロケットや衛星を飛ばすための許可を取り、企業とプロジェクトをリスクから守る『守護神』」 です。
- 法務総務・契約関連担当の主な業務は
- 「契約書の作成やチェック、国への許認可申請を行い、会社が法律を守って安全にビジネスができる環境を整えること」 です。
- 法務総務・契約関連担当に向いている人は
- 細かい文章を読むのが苦にならず、論理的に物事を考えられる人
- 「攻め」のビジネスを「守り」の視点でサポートしたい人
- 英語の契約書や海外のニュースに抵抗がない人
目次
法務総務・契約関連担当とは?
法務総務・契約関連担当の主な仕事は、「宇宙ビジネスを法的にサポートし、スムーズな事業運営を実現すること」 です。 ここでは、法務総務・契約関連担当の仕事内容や、法務総務・契約関連担当の役割について解説していきます。
仕事内容
企業が活動する上で必要な契約書の作成や審査、コンプライアンス(法令遵守)の教育などを行います。特に宇宙業界では、「宇宙活動法」という特別な法律に基づき、ロケットの打上げや衛星の管理を行うための「許可」を国から得る手続きが非常に重要な業務となります。
役割
エンジニアが「技術」で宇宙を目指すなら、法務担当は「法律」でその道筋を整備します。宇宙ビジネスは国際的なルールや知財管理が複雑です。トラブルを未然に防ぐリスク管理と、新しいビジネスを実現するための法的スキームの構築を担う、経営の要となる役割です。
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法務総務・契約関連担当の具体的な業務内容
宇宙スキル標準を参考に、このロールが担う業務を紹介します。
- [総務・法務]
- 社内の規定作りや株主総会の運営といった一般的な総務業務から、取引先との契約締結、特許の管理、そして「宇宙活動法」に基づく政府への許認可申請まで、会社を守り運営するための幅広い業務を担当します。
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法務総務・契約関連担当に必要なスキルと推奨資格
宇宙スキル標準では、この職種において専門的な知識からヒューマンスキルまで、多岐にわたる能力が定義されています。 専門用語も多いため、以下のボタン(リンク)からそれぞれの詳しい解説ページを確認してみてください。
スキル一覧
このロールに求められるスキルをまとめると、 「法律や契約に関する専門知識に加え、海外との取引も多いため『法務・知財・語学系』のスキルが多く求められます」 です。 具体的なスキル項目は以下の通りです。
求められるスキル
求めるスキルの目安(レベルについて)
法務総務・契約関連担当に求められるスキルはそれぞれ5段階で分類され、あなたの現在の位置がわかるようになります。
誰もが最初はLv.1からのスタート。宇宙業界のルールを少し覚えるだけで、すぐにLv.3へ到達できます。 恐れずに、今のあなたの持ち技をチェックしてみてください。
転職に役立つ資格
一部はスキル標準でも参照されていますが、ここでは**「標準外」のものも含め、未経験者が転職活動でアピールしやすい資格**を参考として紹介します。
国家資格
- 行政書士(官公庁への許認可申請に親和性が高い)
- 知的財産管理技能士
- 司法書士
- 宅地建物取引士(契約実務の基礎として)
民間資格
- ビジネス実務法務検定試験
- TOEIC(英文契約書の読解などで必須級)
- 個人情報保護士
- 貿易実務検定(輸出管理業務に役立つ)
法務総務・契約関連担当のやりがい・年収
やりがい
法務総務・契約関連担当の仕事には、他では味わえない大きな3つの魅力があります。
- 国家プロジェクトを動かす手応え
- ロケット打上げや衛星運用には国の許可が必須です。あなたが作成した膨大な申請書類が承認され、実際にロケットが空へ上がった時、事業の根幹を支えた達成感を感じられます。
- 新しいルールを作る面白さ
- 宇宙ビジネスはまだ法整備が追いついていない部分も多くあります。前例のない契約スキームを考えたり、業界団体を通じてルール作りに携わったりする、クリエイティブな法務の仕事ができます。
- グローバルな活躍
- 宇宙業界は海外企業との取引が日常茶飯事です。英語力を活かして海外の契約書を読み解いたり、交渉の場に同席したりと、世界を舞台に活躍できます。
年収
法務総務・契約関連担当は、専門性が求められるため、宇宙業界の中でも 安定しており、英語力や専門知識に応じて高くなる 傾向にあります。 特に、宇宙活動法の実務経験者や、英文契約(クロスボーダー取引)に強い人材は非常に希少価値が高く、高い年収で迎えられるケースが増えています。
※現在の「宇宙スキル標準」において具体的な年収額は公表されていません。詳細な待遇や業務内容は、「宇宙スキル標準」の公表次第、随時追加していきます。
法務総務・契約関連担当を未経験から目指すには(キャリアパス)
今はまだ宇宙に関する知識も資格もなくて大丈夫です。まずは目の前の経験を活かしながら、段階的にステップアップしていきましょう。
STEP
学習・準備
まずは「契約の基本」や「英語」の基礎知識に触れることから始めます。
アクション:ビジネス実務法務検定の勉強を通じて企業法務の基礎を固めたり、TOEICのスコアアップを目指して英語学習を始めたりしましょう。
STEP
仕事にする
「完璧な知識」がなくても、ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)を武器に飛び込みます。一般企業での総務経験、営業事務での契約書チェック経験、特許事務所での事務経験などは高く評価されます。
アクション:宇宙ベンチャーの「バックオフィス担当」や「法務アシスタント」に応募し、契約管理や総務の実務を通じて業界の空気に慣れましょう。
STEP
信頼される
現場で働きながら、必要な知識や資格を身につけていきます。宇宙特有の「宇宙活動法」や「輸出管理(外為法)」、特許などの知財戦略を深く学びます。
アクション:実務の中で行政庁への申請手続きを任せてもらえるようになり、英文契約書のドラフト作成にも挑戦していきましょう。
STEP
全体を統括する
将来的には、法務部門の責任者(CLO:最高法務責任者)や、宇宙ビジネス法務のスペシャリストを目指します。
アクション:経営陣に対して法的な観点から事業戦略へのアドバイスを行い、会社全体のガバナンスを統括するリーダーとして活躍します。
転職を成功させるには
法務総務・契約関連担当への転職を成功させるには 宇宙業界の法務総務・契約関連担当に最も必要なのは、「『ダメです』と止めるだけでなく、『どうすれば適法にできるか』を共に考える姿勢」 です。 理系・文系という枠にとらわれる必要はありません。あなたがこれまでのキャリアで培ってきた「契約事務の経験」や「知財管理の経験」、「語学力」は、そのまま宇宙ビジネスの現場で求められています。まずは自分の経験の棚卸しから始めてみましょう。

