情報システム担当者とは?仕事内容・必要なスキル・キャリアパスを解説!

宇宙機の設計データやサーバ環境の構築・管理、情報セキュリティの確保など、社内IT基盤を支える職種です。
情報システム担当として経験を積みながら、IT部門のリーダーやCIO(最高情報責任者)へとキャリアを広げていきます。
推定平均年収:約550万円
年収レンジ:350万円 〜 900万円
※推定年収は、関連職種の公的統計および宇宙業界の直近の求人市場データに基づく推計値です。経験やスキル等により実際の金額は異なります。
記事のまとめ
- 情報システム担当者とは 宇宙開発を支える社内IT基盤の構築・運用と情報セキュリティを担う職種です。
- 情報システム担当者に求められるスキルは、情報システムの運用管理と情報セキュリティです。
- 情報システム担当者の平均年収は550万円
目次
情報システム担当者とは?
情報システム担当者の主な仕事は、「宇宙機の設計データを管理するサーバやエンジニアの作業環境を構築・運用し、情報セキュリティを確保しながら、社内のIT活用を推進すること」です。
ここでは、情報システム担当者の仕事内容や、情報システム担当者の役割について解説していきます。

仕事内容
情報システム担当者は、宇宙開発を支える社内IT基盤の構築・運用を行う仕事です。
ロケットや人工衛星の設計データを保管するデータベースの管理や、エンジニアが使用するサーバ・端末の構築を担当します。衛星の運用管制システムの保守にも関わります。さらに、機密性の高い設計情報や技術データを不正アクセスや漏洩から守るための情報セキュリティ対策も重要な業務です。

役割
情報システム担当者は、宇宙開発プロジェクトの「IT基盤」を支える欠かせない存在です。
たとえば、設計データが流出したり、サーバが停止してエンジニアが作業できなくなったりすれば、ロケットや衛星の開発スケジュール全体に大きな影響が出ます。情報システム担当者の安定したシステム運用とセキュリティ管理がなければ、宇宙開発を円滑に進めることはできません。
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情報システム担当者の具体的な業務内容

宇宙スキル標準を参考に、このロールが担う業務を紹介します。
情報システム
社内システムの管理や情報セキュリティの管理に関する業務を幅広く行います。
たとえば、宇宙機の設計データを安全に保管・共有するためのサーバやデータベースの構築・運用、エンジニアが使用するPCやネットワーク環境の整備を行います。衛星の運用管制システムや通信システムの保守にも関わります。また、機密情報の取り扱いルールの策定、アクセス権限の管理、セキュリティインシデントへの対応、社内のITリテラシー向上の支援も担当します。
前職でこんな仕事をしていた方におすすめ!
- メーカー/金融機関などで社内SEやサーバ・ネットワークの構築・運用を担当していた人
- IT企業などで情報セキュリティの設計・運用やインシデント対応を担当していた人
- 企業の情シス部門などでデータベース管理やIT資産管理を担当していた人

情報システム担当者の魅力・やりがい
情報システム担当者の仕事には、他では味わえない大きな魅力・やりがいがあります

魅力
この仕事の一番の魅力は、宇宙開発の現場でしか扱えない特殊なITシステムに携われることです。一般企業の情報システムに加え、衛星の運用管制システムや宇宙機の設計データベースなど、宇宙ならではのシステムを管理します。たとえば、衛星データの保管・管理システムを構築し、そのデータがGPSや天気予報に活用される流れを間近で見ることができます。ITの専門性を宇宙という最先端の分野で発揮できる仕事といえるでしょう。

やりがい
この仕事のやりがいは、自分が構築・運用するIT基盤が宇宙開発プロジェクト全体を支えていると実感できることです。
エンジニアが使うサーバや設計データベースが安定して稼働することで、ロケットや衛星の開発は滞りなく進みます。「自分が管理するシステムの上で、あのロケットが設計された」——そう実感できることが、この仕事ならではの大きなやりがいです。
情報システム担当者の必要なスキルと推奨資格
宇宙スキル標準を参考に、この職種が担うスキルを紹介します。
スキル一覧
求められるスキルをまとめると、 「ITシステムの導入・運用・保守と、機密情報を守るための『情報セキュリティ系』のスキル」が求められます
求められるスキル
転職に役立つ資格
転職に有利な「地上の資格・経験」 一部はスキル標準でも参照されていますが、ここでは「標準外」のものも含め、未経験者が転職活動でアピールしやすい資格を参考として紹介します。
情報システム担当者に役立つ資格

国家資格
- 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
- 応用情報技術者試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
民間資格
- CCNA(シスコ技術者認定) AWS認定
- ソリューションアーキテクト
- CISSP(国際情報セキュリティ資格)
- ITIL Foundation CompTIA Security+
情報システム担当者の年収
平均年収:約550万円
年収レンジ:350万円 〜 900万円
情報システム担当者の年収は、管理するシステムの規模やセキュリティ対応の難度によって変動します。宇宙業界では機密性の高い設計データや衛星運用システムを扱うため、高度なセキュリティ知識を持つ人材は評価が高まる傾向があります。大手の宇宙機メーカーとスタートアップでは組織規模が異なり、年収水準にも差が出ます。経験を積んでIT部門のリーダーやCIOへステップアップすることで年収はさらに上がっていきます。
情報システム担当者のキャリアパス
STEP
現場で基礎を身につける
先輩のシステム担当者のもとで、サーバやネットワークの運用・保守の補助業務を担当します。宇宙業界特有のシステム環境や情報セキュリティのルールを実務を通じて学んでいきます。
STEP
主担当として独り立ちする
特定のシステム領域(たとえばサーバ管理やセキュリティ運用など)を自力で担当できるようになります。システムの障害対応やセキュリティインシデントの初動対応を主導します。
STEP
専門リーダーとしてチームを率いる
IT部門全体を統括し、情報システムチームを指導するポジションに就きます。IT業界でいえば「社内SEから情シス部門のマネージャー」への昇格に近い変化です。IT戦略の策定やセキュリティポリシーの設計を担います。
STEP
組織・プロジェクト全体を統括する
情報システムにとどまらず、組織全体のIT戦略やデジタル化の意思決定に関わるポジションに就きます。CIO(最高情報責任者)として、宇宙スキル標準における「セキュリティエンジニア」とも連携しながら、宇宙事業全体のIT基盤とセキュリティ戦略を統括します。
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情報システム担当者への転職を成功させるには
宇宙業界の情報システム担当者に最も必要なのは、「ITシステムを安定的に運用し、機密性の高い情報を確実に守るための技術力と責任感」です。
理系・文系を問わず、ITインフラやセキュリティの実務経験がある方であれば活躍の可能性があります。「メーカーやIT企業でのサーバ・ネットワーク運用経験」や「情報セキュリティの設計・運用経験」は、宇宙業界でもそのまま強みになります。まずは宇宙業界の企業がどのようなITシステムを使っているのかを調べることから始めてみましょう。

