経営企画・事業開発とは?仕事内容・必要なスキル・キャリアパスを解説!

市場調査や中長期の事業計画策定、投資家対応、海外パートナーとのアライアンス交渉など、宇宙事業の戦略立案と実行を担う職種です。
事業企画担当として経験を積みながら、経営幹部や事業責任者へとキャリアを広げていきます。
推定平均年収:約700万円
年収レンジ:450万円 〜 1,200万円
※推定年収は、関連職種の公的統計および宇宙業界の直近の求人市場データに基づく推計値です。経験やスキル等により実際の金額は異なります。
記事のまとめ
- 経営企画・事業開発とは 宇宙事業の中長期戦略を立案し、契約やアライアンスの実行まで担う職種です。
- 経営企画・事業開発に求められるスキルは、市場調査・動向把握と資金調達です。
- 経営企画・事業開発の平均年収は700万円
目次
経営企画・事業開発とは?
経営企画・事業開発の主な仕事は、「宇宙業界の市場動向を調査して中長期の事業計画を立て、投資家向けの資料作成や、国内外の顧客・パートナー企業との契約交渉、アライアンス締結までを実行すること」です。
ここでは、経営企画・事業開発の仕事内容や、経営企画・事業開発の役割について解説していきます。

仕事内容
経営企画・事業開発は、宇宙事業の方向性を決め、その実行までを一貫して担う仕事です。
市場や競合他社の動向を調査し、中長期の事業計画や予算を策定します。投資家向け資料の作成や株主・投資家とのコミュニケーションも担当します。さらに、海外の顧客への契約クロージングの主導、人工衛星の輸出入対応、外部パートナー企業との協業・アライアンス締結の交渉まで幅広く担います。

役割
経営企画・事業開発は、宇宙事業の「進むべき方向」を決め、実行に導く司令塔として欠かせない存在です。たとえば、どのような衛星サービスを開発し、どの市場に展開するかを判断しなければ、GPS衛星や気象衛星の次世代計画も始まりません。経営企画・事業開発の戦略なくして、宇宙事業を持続的に成長させることはできません。
関連する職業を探す
経営企画・事業開発の具体的な業務内容

宇宙スキル標準を参考に、このロールが担う業務を紹介します。
経営企画・マーケティング
経営戦略および事業戦略の策定、マーケティング戦略の策定を行う業務です。
たとえば、衛星通信サービスの市場規模を調査し、自社がどの領域で勝負すべきかの事業戦略を立案します。投資家向け資料の作成や、補助金・助成金の獲得に向けた資金調達計画の策定も行います。また、海外顧客への衛星や打ち上げサービスの契約クロージングを主導したり、外国企業とのアライアンス(業務提携)交渉を進めたりと、企画だけでなく実行フェーズまでを担います。
前職でこんな仕事をしていた方におすすめ!
- メーカー/IT企業などで経営企画や新規事業開発を担当していた人
- 商社/金融機関などで海外企業との提携交渉や投資案件を担当していた人
- コンサルティングファームなどで事業戦略の策定支援を行っていた人

経営企画・事業開発の魅力・やりがい
姿勢制御系設計エンジニアの仕事には、他では味わえない大きな魅力・やりがいがあります

魅力
この仕事の一番の魅力は、宇宙事業の「未来」を自ら描き、その実現に向けて動かす立場に立てることです。
市場調査から事業戦略の立案、投資家への説明、海外企業とのアライアンス交渉まで、経営に近い視点で宇宙ビジネスに携わります。たとえば、次世代の衛星通信サービスの事業計画を策定し、資金調達を成功させてプロジェクトを始動させるといった経験は、他の業界ではなかなかできません。宇宙産業の成長を最前線で推進できる仕事といえるでしょう。

やりがい
この仕事のやりがいは、自分が描いた事業戦略が実を結び、新しい宇宙サービスが世の中に届くことです。
事業計画を立案し、資金を調達し、パートナーとの提携を進めて——その一連の企画・実行の結果、新しい衛星サービスが生まれ、人々の生活を便利にします。「自分が戦略を描いたサービスが、今社会で使われている」——そう実感できることが、この仕事ならではの大きなやりがいです。
経営企画・事業開発の必要なスキルと推奨資格
宇宙スキル標準を参考に、この職種が担うスキルを紹介します。
スキル一覧
求められるスキルをまとめると、 「市場調査・資金調達などの『戦略企画系』に加え、安全保障貿易管理や契約手続きなど国際ビジネスに必要なスキル」が多く求められます
求められるスキル
転職に役立つ資格
転職に有利な「地上の資格・経験」 一部はスキル標準でも参照されていますが、ここでは「標準外」のものも含め、未経験者が転職活動でアピールしやすい資格を参考として紹介します。
経営企画・事業開発に役立つ資格

国家資格
- 中小企業診断士
- 公認会計士
- 通関士
- ファイナンシャル・プランニング技能士2級以上
- TOEIC 800点以上(国際交渉の目安)
民間資格
- MBA(経営学修士)
- 証券アナリスト(CMA)
- 安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Expert)
- ビジネス実務法務検定2級以上
- PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
経営企画・事業開発の年収
平均年収:約700万円
年収レンジ:450万円 〜 1,200万円
経営企画・事業開発の年収は、担当する事業の規模やポジションによって大きく変動します。宇宙業界では政府の大型プロジェクト(官需)の戦略策定や海外アライアンスを主導できる人材は特に評価が高まる傾向があります。資金調達や投資家対応の経験を持つ人材も、スタートアップや成長企業で重用されます。経験を積んで事業責任者や経営幹部へステップアップすることで年収はさらに上がっていきます。
経営企画・事業開発のキャリアパス
STEP
現場で基礎を身につける
先輩の企画担当のもとで、市場調査や競合分析、社内資料の作成などの補助業務を担当します。宇宙業界の事業構造やビジネスモデル、法規制の基本を実務を通じて学んでいきます。
STEP
主担当として独り立ちする
特定の事業領域の企画・戦略策定を自力で担当できるようになります。事業計画の立案から投資家向け資料の作成、パートナー企業との交渉準備までを主導します。
STEP
専門リーダーとしてチームを率いる
事業開発部門全体を統括し、複数のプロジェクトの戦略を指導するポジションに就きます。コンサルティング業界でいえば「コンサルタントからマネージャー」への昇格に近い変化です。海外アライアンスの交渉統括や大型案件の資金調達を担います。
STEP
組織・プロジェクト全体を統括する
事業開発にとどまらず、経営全体の意思決定に関わるポジションに就きます。宇宙スキル標準における「ビジネスアーキテクト」として、宇宙事業全体の中長期戦略の策定と実行、投資家・パートナーとの関係構築を統括します。
関連する記事を見る
経営企画・事業開発への転職を成功させるには
宇宙業界の経営企画・事業開発に最も必要なのは、「市場を分析して事業の成長戦略を描き、国内外のステークホルダーを巻き込んで実行に導く推進力」です。
文系出身者にとって最も活躍しやすい職種の一つであり、経営企画や事業開発の経験は宇宙業界でもそのまま武器になります。「メーカーやIT企業での経営企画・新規事業開発の経験」や「商社・金融機関での海外提携交渉や投資案件の経験」は、宇宙業界でも大きな強みです。まずは宇宙業界のビジネスモデルや市場動向を調べることから始めてみましょう。

