タレス・アレーニア・スペースは、火星サンプルリターンミッション(ESAとNASAの共同事業)におけるESAの貢献である地球帰還オービター(ERO)の軌道投入モジュールをエアバスへ出荷しました。このモジュールは、火星周回軌道へ宇宙船を投入する推進ステージとして機能します。厳格な試験キャンペーンをクリアし、優れた結果を残したことが発表されています。EROプロジェクト全体も重要な設計レビューを通過し、エアバスは本格的な開発段階へ移行しています。一方、NASA側の予算の不確実性やミッションアーキテクチャの検討が遅れているものの、ESAは着実にEROの開発を進めており、ミッション成功への貢献を継続しています。
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